アメリカではランドセルの代わりにバックパック(backpack)を使います。ブックバッグ(bookbag)と言う人もいます。これも、テレビや映画などで、ご覧になったことはあると思います。
（今は日本でも多く使われるようになっていますね。)

渡米して、うちの子供達が初めて学校に行く時、最初は小さめのバックパックを背負わせていました。
周りのアメリカ人の子供達は体は小さいのに、大きなバックパックを背負っていましたが、私は、子供の体の大きさに合わせた方が良いだろうと思ったのです。

それに「Pencil Caseだけ持って来てください」って校長との面接の際に言われたので、Pencil Case＝筆箱ねーと思った私達は、日本から持って来ていた普通の筆箱（遊戯王の絵が付いているやつ）を準備。

初日のバックパックの中は、筆箱とお弁当だけ。
かっるがる～

学校から教科書とかもらってくるかな？と帰りを楽しみに待っていると、帰ってきたバックパックにはお手紙のプリントや、今日授業でやったプリントが何枚か入っていただけ。

何日かたって、子供達が、
「みんなプリントを入れるフォルダーを持ってるから買って」
と言うので、買ってきたら、これがうちの子供たちのバックパックより少し大きかったのです。
「ちょっと隅のほうを曲げれば入るからいいか。」
とそのまま使っていたんですが、そのうち図書室で借りて来た本などを持ち帰るようになると、これが大きいのは大きくて、バックパックのファスナーが閉められなくなってきました。
「あ～それでみんな大きなの背負ってるのね～」とようやく納得。もう一回り大きな、バックパックに買い換えたのでした。

確かに、日本でも一年生は、小さな体に大きなランドセル背負ってるなぁと思いつつ・・・
だって６年間使うからね！

アメリカでは毎年新しくするのが一般的なようです。

このバックパック、普段からスーパーやスポーツ店で売っていますが、新学期が始まる前は専用のコーナーができ、たくさんのバックパックがずらーっと並びます。
Kindergartners用からCollege Students用までいろいろ！
お値段もいろいろ。
安いものは＄１０以下であります。
高いものでもスポーツブランド物で＄５０以下で買えます。

年齢の高い人用のバックパック程、外側や内側にポケットや小物入れがたくさん付いていて、少し大きくなります。ポータブルCD を入れるポケットや携帯電話入れ、ドリンク用ボトルを入れるところなどポケットがたくさん。
逆に、低学年用のバックパックはちょっと小ぶりで、シンプルになり、アニメキャラクターものがあったりして、にぎやかです。

学年が低いうちは、教科書や筆記用具も学校においているので毎日学校に持っていくものも少なく、学校から持ち帰るプリント類を入れるための２つ折のフォルダーが必需品なだけで、他はその日に特に持ってくるようにいわれたものとか、ランチぐらい？
しかし高学年になってくると持ち物も増えるようで、特に大学生なんか大きなバックパックがはちきれそうなくらいパンパンになって、重たそうに前かがみで歩いているいる学生も見かけます。
なんか体に悪そー・・・

でも良く考えると、バックパックを背負ってる時間って、朝自宅からスクールバス乗り場までのほんの何メートルと、（自宅の前にバスが止まってくれる子もいますし）バスを降りて自分のロッカーまで。それの逆を帰るときにやって終わりだから大した事ないか。
大学生は車で登下校だから、キャンパスの中で移動する時だけですね。
日本のように通学のために電車に乗ったり、バスに乗ったり、長い距離を歩いたりと言うことはないのでその点は楽です。

何年か前に日本に帰った時、キャスターつきの小さい旅行かばんが若者の間で、普段使い用に流行っているとTVで見ました。今でもかな？
アメリカには、バックパックにキャスターと伸び縮みするハンドルが付いているのがあって、大学ではゴロゴロ引っ張っている学生をよく見かけます。こっちの方が絶対体にいいわ！

みんなは、バックパックを毎年買い換えるようなんですが、うちの子は娘なんか今使っているピンクのバックパック４年目です。もうだいぶ汚くなっちゃってるんですけどね。なんだか気に入っているようです。
息子も２年目かな。こちらはだいぶボロボロになっているのですが、やはり気に入っているらしく使っています。でもこれはどう見ても今年までだな。

こないだの朝、「行ってきまーす！」と玄関を出て行った息子と娘。「行ってらっしゃーい！」とキッチンから玄関へ行って、四軒先の道路の角のスクールバスストップに向かって歩いている二人の後姿を見送ると、息子の背中が寂しい・・・・！
バックパック忘れてるー！　相変わらずドジだなーと思いながら

「バックパックわぁ～！！！」と叫んだら、

「宿題ないから学校に置いて来た～！！！」


『・・・・・置いてくんなぁ～・・・』