子供達が現地の学校へ行き始めてすぐに1年生(1st Grade)の真ん中の子が早速宿題を持って帰った。一生懸命辞書を片手に読んだ結果、フォニックス(phonics)の練習を毎日するように書いてある。phonics・・・辞書を引いてもいまいち分からない。宿題を持ち帰った本人に
「フォニックスってなーに?」
と聞いてみたが、
「知らないよ~」
当然といえば当然の返事
母「先生が説明したんじゃないの?」
兄「そんなの分かるはずないじゃん!」
そうよね~・・・・
というわけで、スクールバス乗り場となっている通りの角に住んでいるタイラー(Tyler)のお母さんに聞いてみることにした。Tylerもこの秋から1年生だ。同じ宿題をもらってきているかもしれない。かもしれないと言うのは、こっちの学校は教科書というものはなく、全て担任の先生(homeroom teacher)が用意したプリントを中心に授業が進められるので、宿題も先生が手作りしたり、どっかから探してきてコピーして配っているのだ。
庭先にTylerのお母さんのJill(ジル)がいるのを見つけて、私はプリント片手に近寄って行って聞いた。
「Hello,(まだ、Hi(ハァイ)と言うのが恥ずかしいアタシ)これうちの子の宿題なんだけど、フォニックスって何?」
するとJillは、ていねーいに説明してくれた。が、もともとフォニックスに関して何の知識もない私は、彼女の説明を聞いても、なんだか発音に関することらしい、以外はよく分からなかった。
結局その宿題のプリントはキッチンの冷蔵庫に一応張られたものの、一度も役に立つことはなかった・・・・初めからこんなことでいいのだろうかと思いつつ・・・・でも分からんものは分からんのだ。
その後、一年後、一番下の子が幼稚園(kindergarten)に行き始めて、フォニックスを習い始め私もようやく分かってきた。
発音と言っても単語の発音ではなく字の発音と言う感じ。
始めに母音の発音を一つずつやっていた。言語学者ではないので偉そうなことはいえないが、私の知識の範囲では、英語の母音は日本語と同じ五つ
a,e,i,o,u
そしてそれぞれに、ショート(short)の発音と、ロング(long)の発音がある。
例えば、aの場合、
appleのaはアップルのアでショート (ほんとはアではなく、エの口の形でアと言う感じの音 おまけに小さいッは言わない)
cakeのaはケイクのエイの音でロング (ケーキと言う発音ではない)
今ここに正しい発音を書くのは無理だ。(やはり実際に聞いてみないと。)
大人の私にとっては、これは難しい。日本人のカタカナ英語が邪魔をしている。
とにかく、このphonicsをちゃんと教わった末の子は今3年生(3rd grade)で、英語の意味は分からなくても、読むことはできる。意味は良く分からないままだが、英語の本一冊、音読はできるのだ。
恐るべし フォニックス
2006年
あれから結構時間が経っております。今現在発音矯正講師として仕事をさせてもらっているので、追記しておきます。
母音は a, e, i. o. u. y. r です。
そういえばアメリカにいたころ子供たちが、
a, e, i, o, u, and sometimes y
と言っていたのを思い出しました。
Jan 15. 2018