時間別にキンダーの子供からハイスクールの生徒までを乗せて走るスクールバス。
キンダーの子供達が乗ってるバスはかわいい!
あ、バスがじゃなくて、乗っている子供達がです。
外から見ると、バスの窓から頭のてっぺんがやっと見えているんです。
時々背伸びして外を見ている子供の目までがやっと見えたり、外に向かって手を振っている子がいたり。
ほんとにかわいい♪
それに引き換えハイスクーラーの乗ったバスのむさくるしいこと!
ハイスクールも高学年になると、男の子達はもうおじさんみたいな子も多いですからねー
「アメリカの子供達は学校に行くにも歩かないでバスなんかに乗って楽してるから、子供でも肥満が多いのよ!!」
「歩くのはいい運動なのに」
「近所なのにバスが違うから会う機会もなくて、近所にどんな子が住んでいるのか良くわからないから、お友達ができないなぁ」
「学校の帰りに近所のお友達とくちゃくちゃおしゃべりしながら帰るのが楽しいのに。遊ぶ約束したりして・・・」
と私はずっと思っていました。
ある日、Elementary Schoolから出たバスが、30メートルほど走ったかと思ったら、止まって子供をおろしているのをみた時は、
「そんなに近いんなら歩きなさいよー!」
と思いました。
でもElementary School(4年生まで)までは、一人で歩いて登下校してはいけないらしい。
理由は危険だから。
アメリカの道路って、車優先にできていて、歩行者には優しくありません。街中以外は歩道がないところの方が多いし、歩行者用信号機も付いているところは少なく、歩道がない道路では横断歩道もありません。
それに、日本では登下校中に誘拐されて殺されたりする事件を最近ネットでよく見るので、それをかんがえるとスクールバスってあんしーん!!って見直しました。
スクールバスは子供達を乗せているときは、道路では優先されます。
学校の前の道路の制限速度は、普段は時速35マイル(約56.33km)なんですが、スクールバスが学校を出たり入ったりする時間帯は、制限速度が時速20マイル(約時速32.19km)になります。
登下校の時間帯になると、道路わきに備え付けられた黄色いランプが点滅するので、その時は車は速度を落として走行しなければなりません。↓
それからこれが重要!!
生徒の乗降のために停車しているスクールバスを追い越したり、追い抜いたりすることは、超御法度です!!
要注意!!
万が一やっちゃった場合、スクールバスからブーブークラクションを鳴らされた挙句、ドライバーがナンバープレートの番号を控えておいて警察に通報することもあるので、後ほど警察が来ることも覚悟しなければなりません!!
バスは止まろうとする時にバスの前後の上方につけられている黄色いランプを点滅させます。
そして止まるとそれが赤いランプの点滅に変わり、折りたたんであった赤い[STOP]の標識と、他の車の行く手をさえぎる長い棒が出て来ます。
後続車はもちろん、中央分離帯のない道路では、対向車も止まらなければいけません。
子供を乗せているスクールバスが止まるのは住宅地が多いので、スクールバスを見たらいつでも止まれるようにしておいた方が無難。
子供を降ろしたバスは、子供の家が、道路の降ろした側と反対側にある場合は、その子供が道路を渡り終わるまで周りの車を止めたまま待ちます。
子供が安全に向こう側に渡ったのを確認してから動き出すので、他の車はそれまで待っていなければなりません。
こんな風に
子供達を降ろして、反対側に渡りきるまで見守っているスクールバス
赤いランプを点滅させ、[STOP]サインを出して子供達を降ろしているバスです。
子供達が無事に道路を渡り終えるまで周りの車を止めて待ちます。
子供達は守られています!!
注目すべきは、身障者用のスクールバスもある ということです。
バスの後方にあるドアを開けると、エレベーター式のリフトが出てきて、車椅子のまま乗り降りが出来るようになっています。
このようなバスは、うちの学校だけに特別あるわけではなく、どこの学校にも普通に備わっています。
こんなバス
車椅子のまま乗り降りできるハンディキャップ用のバスです。
後方側面のドアが開いてエレベーター式のリフトが出てきます。
こんな風に
これはアメリカのすばらしいところだと思います!!
バスに乗らない子供達は親の車での送り迎えに頼るしかありません。
なので登下校の時間帯には、お迎えの車の列も出来ます。登校時は、校舎の入り口辺りでサッと下ろすだけなのですが、下校時は、お迎えは早めに来て、子供たちが出てくるまで待っていなければいけないので、結構並んで待っています。
Intermediate Schoolの5年生からは徒歩、自転車通学もOKになりますが、学校としてはバスに乗ることを薦めています。
やっぱり一番安全ですからね!
なので、歩く子や、自転車を使う子はほんの少しの、近所に住んでいる子供達だけのようです。
High Schoolの生徒は16歳から車の免許が取れるので、自分で運転して車通学の子も多いです。
うちの長男が3年生の頃、いつもなら3時50分には家に帰ってくるはずが4時になっても帰って来ないことがありました。
あれ?と思って心配になり、バス係の電話番号を調べたりしていたら・・・帰ってきました。
シートに沈んで寝てたんで、ドライバーが降ろし忘れていることに気づかなかったのだそうです。
同じところで降りる生徒がいる時は、起こしてくれるのですが、その日はたまたま乗っていなかったようです。
殆んど学校までバスが戻ったところでうちの子は目が覚め、ジャジャーンと登場したらドライバーがえっらく驚いていたそうです!
またわざわざうちまで届けてくれて、感謝!!