アメリカで暮らす。
これが私の夢だった。
でも結婚してからは諦めてた。
結婚してから3年目くらいのとき、うちのパパ君の先輩がアメリカ転勤になった。
2年から5年と言う予定で。
「いいな~~!!」次はうちに話が来ないかな~~と一人望みをつないでいた私。
でも、うちのパパ君は
「敵国なんかに行っちゃいかんと死んだ爺さんが言っていた」(んなわけないだろ!)
などと言って全く望んでいなかった。
おまけに、会社では、海外駐在というと、島流し的イメージがあったし。
本人が望んでない限り話が来るはずがない・・・
腹立たしく思いながら半ば諦めていた。
2年後
「ねー先輩帰国しないの~?」
「延びた。5年らしい。」
『がっくり・・・・・』
その2年後、パパ君がポルトガルに出張に行った。
新婚旅行のバリ島以来、彼にとって人生2度目の海外。
ポルトガル なんだかとってもいい所だったそうだ。そのおかげで、海外もいいかなーと思うようになってきてくれた。ありがとうポルトガル!!
その後、会社にはなんとなくアメリカに行ってもいいですよみたいなことを告げていたようだ。(なんせ、島流しだから行きたがる人はいなかったらしい)
それから1年後、
「先輩帰ってくるって。」と主人。
『よっしゃぁぁぁ!!』と密かに私。平静を装いつつ「で、次は?」
「上司の○○さんに話が来てるらしい。」
『がくぅぅぅぅ!!』
「でも家族のひとりが病気らしくって今考え中だって。」「彼が断ればうち。」
『断ってくれぇぇぇ~~!!』と思いつつ、貧乏性な私は、期待は一切しないことにした。
それから何週間か後、パパ君が会社から帰って来て部屋に入るなり言った。
「アメリカに行くことになったよ!」
2000年1月