アメリカ人は内緒にしない

ある日子供が学校からお手紙をもらってきました。
それは、同じ学校に通う4年生の女の子のメリーケイト バウアーちゃんが脳腫瘍(a brain tumor)を患っているので、その家族、バウアー家(The Bauers)を支える(supprot)ための資金集めの催しの案内でした。

アメリカに来ていろんな人と話をしていて驚いたことの一つが、このように、自分や身内の病気を割りと明らかにするということです。

日本では・・・・と考えると、まだどちらかと言えば隠す傾向にあるような気がします。

アメリカへ来て2年目のある秋の朝、スクールバスを見送った後近所の人とそのまま雑談をしていた時、彼女が、紅葉の綺麗なところがあるらしいと言いながら

“My mom has a cancer.”

と言った時はちょっと驚きました。
「だから、生きているうちにいろんなところを見せてあげたいのよ」ということでした。

また、去年の秋うちの長男がサッカーをやっていた時のこと。
コーチは地域に住む大人のボランティアで、ほとんどの場合、そのコーチの子供がチーム内にいます。
その時のコーチは女性(お母さん)でした。
そのお母さんコーチが最初の練習で親だけ集まり自己紹介した時に、
“My husband has a brain tumor.”
a brain tumor=脳腫瘍
とおっしゃっていました。
入院先から、明日自宅に戻ってくるので、様子によっては練習を休まなければいけないこともあるかもしれないからよろしく。
ということでした。

ここでは、誰かが重病にかかった場合、本人に知らせるのはもちろん、周りの人にも自然に伝えて、その患者と家族を周りの人が支える、サポートすると言う体制が自然に出来ているようです。

そして、アメリカでは医療費が高額なので、時には息子がもらって来た手紙のように、資金集めの為の催し物(fund raiser)をしたりして、その家族のために回りがみんなで協力すると言う事が当たり前のように行われています。
そのような広告をたまに新聞などで見かけます。

同じアメリカでももちろん地域差はあると思いますし、都会と田舎では、当然近所や知り合いの方々との係わり合い方は違うと思います。


日本に一時帰国した際に実家のある田舎に帰るたびに、周りに住んでいる人は変わり、御近所の係わり合い方は私が子供の頃とは全く違うものになっています。
こんなに家同士はくっついて建っているのに、人間同士の関係はますます希薄なものになってきています。

そういう日本を見ると、ますますこのアメリカ人の助け合いの精神が暖かいものに感じます。

個人の自由が尊重されているアメリカではありますが、このように、御近所や知り合い同士の助け合いの精神は、日本に比べるとずっと強いように感じます。




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